Arimoto Shinya Exhibition “ariphoto in niigata 2015”
2015.2.17(tue) – 3.22(sun) @砂丘館 Open 9:00-21:00 Closed Mondays
有元伸也の写真をみるとき、包まれるこの不思議な感懐はなんだろうか。
被写体のまっすぐな視線から伝わる人間の厚み。
地に足をつけ、立ち、生活をし、存在している生への尊厳と敬意。
どっしりとした質量を持って、それらは見るものに迫ってくる。
撮り、焼きつける手作業を通し、印画紙にすくいだされたこれらの写真が指し示すのは、わたしたち人間の誰もが、共通して秘め持つもののありか。ーーそれがチベットの僧であれ、新宿の浮浪者であれ(はたまた山奥の虫や蛇であれ)、有元の眼はそのひとの内奥に住まう、“神”(神性)へとそそがれているのではないだろうか?
写真やカメラが背負う「被写体への侵入」という原罪にあらがい「不可侵」への意志を携えた有元の写真は、こうとしか生きれない、という人々のひたむきな生への、まなざしの抱擁であると思う。
小田鮎子(砂丘館)
2月28日(土)の15:00〜16:30はトークショーを、翌3月1日(日)の14:00〜16:00はWorkshopをそれぞれ開催いたします。
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砂丘館
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