水島貴大 写真展「VISION」

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2015.9.1(tue) – 9.6(sun) @TOTEM POLE PHOTO GALLERY

ずっと若い頃に家出を繰り返していた経験からなのか、街の中でもさまよえる人を観察してしまいます。押し寄せる未来に向けて何の準備もしていなく、存在することが許されていただけのあの頃を思い出すからかもしれません。
生きたいという感情を裏返したような動揺の中、それぞれがまったく別々の感情を持って改札を抜けてゆく先、スクランブル交差点の街頭に映し出されるありもしない未来予想図を見上げている人々のほんの隙間から見える本性は孤独で、私はそうしたこの街における人々の流れを見つめながら少しでも他人と繋がりたいと思うようになりました。そのときポケットの奥で消え散った錠剤にまみれるL判写真の存在だけが、あふれかえる群像の中で私にしかできないたったひとつの未来への準備かもしれないと錯覚させたのでした。

水島貴大
1988年 東京生まれ
2009年 東京ビジュアルアーツ卒業
ウェブサイト / www.mizushima-takahiro.com

個展
2009年 Tokyo Lonely Heart Land / TOTEM POLE PHOTO GALLERY
2012年 紐先の蝶 / TOTEM POLE PHOTO GALLERY

グループ展
2014年 第10回 写真1_WALL展 「未来SOUND」/ 銀座ガーディアンガーデン

現在の東京で最もハードコアなスナップを撮る写真家(有元主観)、水島貴大による写真展「VISION」の搬入が完了しました。
「路上という場所には、過去のような魅力が失われてしまっている。」とか「スナップショット手法によるストリート写真は今日衰退している。」などとも言われる昨今、そんな批評など何処吹く風、両の目玉を見開いて、全身の感覚を鋭敏にし、獲物を狙うかのように路上を歩けば、まだまだ未知の被写体に出会えるはずです。それを見事に具現化した、僕も知り得なかった東京の貌に出会えた写真群。明日から9月6日(日)までの開催です。100枚の路上写真と作者がギャラリーにてお待ちしております。現在の都市の路上の魅力をご高覧下さい。

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