A photobook making process, part 6

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P.D 髙栁昇氏:
東京印書館のP.D(プリンティングディレクター)の髙栁昇氏。日本の写真集出版において、その存在はもはやレジェンド。手がけられた写真集は数知れず。森山大道、須田一政、沢渡朔、本橋成一(敬称略)等々、あげだしたらキリが無い。今回お仕事ご一緒できて光栄です。写真集印刷においてP.Dの存在は非常に重要。
先ずはテスト印刷に対して大まかなニュアンスを僕からデザイナーに伝える。デザイナーはそれをP.Dに朱での書き込みと文言で伝える。P.Dは僕のニュアンスとデザイナーの書き込みを総括し、経験をもって数値化してゆく。ここで大事なのが、P.Dの頭の中に蓄積された情報量だ。使用する用紙やインクのデータ、印刷機の特性やコンディションに及ぶまで、複雑な情報を緻密に整理して組み立ててゆく。そして髙栁さんの経験と感性からはじき出されたその数値をオペレーターに謎言語(こちらでは理解不能な専門用語)で伝えてゆく。感性の伝言ゲームのようなこの作業、現場のコミュニケーションがいかに大切かを実感します。
髙栁さんの知識や経験、確かな技術のみならず、情熱的だが親しみやすい人間性が現場のコミュニケーションを円滑にしています。お話は知的でユーモア、立ち振る舞いはスマート、それでいて笑顔はチャーミング。さぞかしモテるだろうな〜。

髙栁昇氏インタビュー

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