水洗に一時間かかるから、その間にアップ

部屋のカーテンを開け、辺りが暗くなったのを確認。
引き伸ばし機の清掃をしてから薬液の準備。
キャリアにネガを慎重にはさみ、部屋の電気を消す。
姿勢を正して作業開始。
途中、真剣になってみたり、頭の中で数字を羅列して遊んでみたり。
煙草をふかしながら、ボーッと宙を眺め思案する。

「f11で2.5秒が6回やから、120秒現像したら・・・。」

テストピースを確認した後、手を震わせながら300秒間の焼き込み。
薄暗いオレンジ色のセーフライトの光の下、ゆらゆらと漂う印画紙から像が浮かび上がってくる。

「うん、完璧!」

幾度となく繰り返してきたこの作業だが、毎回新鮮に思える。
初めてプリントした時の感動のまま。
時間を忘れて没頭する。

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