思い出の現像タンク

ちょっとだけお酒飲んで帰宅。突如、急ぎの仕事のプリントがあるのを思い出す。
モノクロでブローニー2本だけ。まずはフィルム現像なんだが、いつも使っているJOBOのロータリーチューブを出す必要もなさそうだ。こいつはブローニーフィルム10本をモーターでグォングォンと回転させながら撹拌するスグレモノなんだが、今回はとりあえず少量なので小型の現像タンクでやることにした。学生時代に使っていたPATERSONの現像タンクを久々にとりだす。
当時はコイツを三本持っていて、薬液を移し変えながらかわるがわるタンクを振っていた。一瞬たりともタイマーから目が離せない。プラスチック製なので、現像中にタンクが割れてパニックになったこともあったな。今考えれば非効率なやり方だが、それでも精一杯のアイディアだった。沢山撮ったフィルムを現像処理するための。
あまりにも久しぶりすぎて、リールにフィルムを巻くのに多少手間取ったが現像開始。

最初の一分間は連続撹拌で、そのあとは50秒置いて10秒撹拌。
気泡を取るために、タンクの底部をたたきつけるのも忘れずに。
薬液の入れ替えはあくまでもスムーズに。

写真学校の教科書だなこれは。
しかしなつかしい・・・。あまりにも懐かしいこの感覚。実家の台所でオカンとアネキから、やれ「くさい!」やれ「じゃまだ!」など小言をいわれながら、ひたすらに現像していた学生時代を思い出す。
いまは同居人もなく、自分が使えるスペースも申し分ない。文句も言われなければ邪魔をされることもないので、手際よく現像終了。懐かしさにひたる間もなくあっけらかんと。

さ、プリントしよっ。

4 thoughts on “思い出の現像タンク

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    自分もパターソンを取り出し、久しぶりに現像しました。
    すげー ヘタクソになってました。。。
    こちらは冷え込みが厳しく、液温が低いのが難です。

    あと、離れてみると ヨドバシとかビックの感材や
    暗室用品の取り揃えはやっぱ最高っす。

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    「フィルムは現像するな!」という荒木さんの台詞を噛み締めながらタンク振る。この行為は官能的ですらあるな。

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    懐かしいね〜
    学生時代が…
    たしかにパターソンのタンク使ってたな。

    うちにはなぜか有るマスコのタンク、どこで手に入れたのやら…
    買った覚えもないのに…

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    マスコの現像タンクの蓋が取れなくなって、よくバターナイフでガンガンしばいていたな。
    取れたと思ったら、凄い勢いで蓋がとんでいく。

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