日本人

税務署から電話があった。
先日おこなった確定申告の書類を税務署側で紛失してしまったということだった。
「こんなこともあるものか!」珍しさもあって、とくに不機嫌にもならず、朝から再度税務署に伺う。
担当の女性はこれでもかというほどの低姿勢。上司の男性と共に、しきりに頭を下げながら「まことに申し訳ございません」「こんな所まで何度も御足労いただき・・・」を連発される。もちろんこちらに落ち度はないわけなのだが、あれだけ謝られるとむずがゆい気がする。それに自宅から税務署まではほんの数百メートル、そんなに面倒でもない。なんだかこちらが申し訳なくなってきた。

手続きが済むと玄関まで見送られて、そこでも「本当にありがとうございました」を連発された。
川で溺れた見知らぬ人を助けたかのような感謝のされようだ。
帰り際には「こちらこそありがとうございました」と思わず口に出てしまう。
それほど見事なあやまりっぷりでした。

それはそうと、僕の申告用紙は一体どこに消えたのでしょうかね?

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