ローライのスクリーン

展覧会場で自分の写真を眺めています。
プリント以前、撮影したネガをルーペでチェックしているときから気付いていたのだが、フォーカスが微妙に外れている写真が数点あるな。
フォーカスが合っていればいい写真という訳でもないのだが、ここ一番外したくない状況だってあるわけで、コントロールの精度を上げれるならそれに越した事はない。
老眼という年でもなく、原因ははっきりしている。ローライのフォーカシングスクリーンの経年劣化によるものだ。しかしいかんせん古いカメラ、新しいスクリーンを入手するのもままならない。
社外品の「インテンスクリーン」なども購入してみたが、僕にとってはピントの山が摑みにくく未使用のままお蔵入り。仕様がなく小傷だらけのスクリーンを使い続けてきた。

展覧会場でそんな悩みを先輩写真家に打ち明けると「マミヤRZ67のスクリーンが使えるよ」とのご鞭撻を頂いた。さっそくヨドバシカメラにて新品のスクリーンを購入。帰宅後、教えていただいた通りにPカッターとヤスリでシコシコと工作。所要時間30分でアッサリと完成、オンボロスクリーンと取り替えてみる。純正品より厚みがあるので取り付けはタイトだが、問題なく装着できた。
ドキドキしながらファインダーを覗くと、そこには驚愕の新世界がありました。

古いカメラを使い続けるという事、部品の入手に苦労し続けるという事。
メーカーだけを頼りにせずに、これからも自分でチョコチョコと手を入れてやらないといけないだろう。
面倒でこそあるが、まあそれもまた一興かな。

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