微々たる支援

今回の東北関東大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
そして命を落とされた多くの方々のご冥福をお祈りいたします。
また今この時も自身の危険を省みず、被災者の救出や原発事故の終息に尽力しておられる方々に敬意を表するともに、ひとりでも多くの方の命のともしびが継ることと、被災地の一日も早い復興を願ってやみません。

本日15日は本来なら写真学校の卒業式が執り行なわれる予定で、年数回しか着ないジャケット姿で学生たちを送り出すはずでした。しかし先日の震災により会場となる九段会館が崩壊し、やはり卒業式を執り行っていた中、二名の方が命を落とされました。僕が授業を持つビジュアルアーツの系列校の式中での出来事で、亡くなられたのも僕と同じ非常勤講師の方でした。地震の発生が四日遅れていたら、僕自身がその場にいた事になります。まさに、明日は我が身です。

当たり前の日常を失った今、自分にできることを考えましたが、これといった答えは見つかりません。多くの方が言うように、日々の仕事を粛々と行うしかありません。僕にとってそれは写真を撮ることです。
しかしながら写真に関わる身とはいえ、ジャーナリストというわけでもなく、被災地から何かを伝えることはできません。たとえ現地に行ったところで足手纏いにしかならないことは、過去の北海道南西沖地震発生の際に奥尻島を尋ねた経験からも明らかです。
今自分が出来ること。それはいつも通りに街に出て撮影を繰り返すこと、その他には節電と募金ぐらいしかありません。
想いと行動の乖離を感じずにはいられないのです。

TOTEM POLE PHOTO GALLERYの方はメンバー全員が無事で、地震発生翌日に大事を見て休廊した他は、いつも通り営業しています。
現在はギャラリーメンバーの下平竜矢の写真展「08 EAST」を開催中です。微々たる支援だとは思いますが、会場にて販売している下平竜矢写真集「祭り」の売上の一部と、有元伸也写真集「ariphoto selection vol.1」の売上の全てを日本赤十字社を通じて義援金として募金いたします。
会場に足を運んでいただき、手に取って見ていただけましたら幸いです。

下平竜矢写真集「祭り」
有元伸也写真集「ariphoto selection vol.1」
日本赤十字社

3/16 追記:ギャラリーメンバーの福山えみ写真集「月がついてくる」につきましても売上の一部を募金させていただきます。

福山えみ写真集「月がついてくる」

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