18 years later

すこしだけ暇が出来たので、突発的に奥尻島に行ってきました。
1993年の北海道南西沖地震発生直後と、その半年後の正月以来、この島を尋ねるのは実に17年ぶりとなる。
今回久しぶりに島に行こうと思ったのは、やはり東日本大震災の影響が強い。
写真学校の学生の中にも今回の震災の被災者が何人かいるのだが、定期的に帰郷して故郷の変容を記録している写真を見せてもらうと、3月に撮った写真と6月に撮った写真で街の風景があまり変わらない。相変わらず瓦礫の山が街の風景を埋め尽くしていて、復興にはまだまだ長い時間が必要であるということを思い知らされる。

奥尻島では地震発生から五年後の1998年に完全復興宣言がなされたのだが、僕にとってのこの島は今日までずっと「瓦礫の島」という印象であった。
しかしその長い時間を掛けて、必ず復興が成し遂げられるということをこの目で確認し、「瓦礫の島」の印象を今回の訪問で払拭したかったのだ。
そして東日本大震災の被災地の、その未来の姿を想像したかったという思いもある。(実際に東日本大震災の後、多くの自治体が復興の現状と防災施設の視察に訪れたようだ。)

僕自身はあまり予定も立てずに訪れたのだが、幸いにも島に到着した日が地震発生当日で、被害の大きかった青苗地区では慰霊祭がとり行われていた。
和気あいあいと灯篭に火をともす中学生は、災害後に生まれた子供たち。彼らにとっては瓦礫の島などという印象は当然無く、映像や資料、家族から聞いた話でしか当時のことは知りえない。
澄み渡った空の下、そんな彼らの天真爛漫な表情を見ていると、僕の中でもこの島に対する意識が変化してくる。
遺族の方々の悲しみが消える日は訪れないのかも知れないが、それでも故郷の島の風景は次の世代にむけて変化しつつも受け継がれてゆく。
今回は短い滞在となったが、またゆっくり訪れて、美しい自然と豊な海産物を堪能したい。
18年前

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