増山たづ子 すべて写真になる日まで

clematis

すっかり見逃して久しいと思い込んでいた写真展「増山たづ子 すべて写真になる日まで」が大幅な会期延長により、まだ観覧可能であるということを知った。それで今日は一路“IZU PHOTO MUSEUM”まで。
せっかくの機会であるし、小旅行も兼ねて伊豆半島の自然や海の幸なども堪能しようと企んでいたのだが、やんごとなき理由もあり急遽トンボ返りの強行軍となった。往復8時間の移動に対し滞在時間はたった1時間のみ。観光も無ければグルメも無し。一日がかりでひとつの展示を見に行ったことになるのだが、逆にそれでよかったと思える。写真を見ることだけにじっくり集中できたし、帰りの移動中などにもその内容を充分に反芻することができたからだ。とにかく見ることが叶って本当に良かったと思える展覧会でした。
所有している写真集「徳山村写真全記録」には幾度となく目を通しているし、ページをめくる度に写真の持つ類い稀なる力に熱く込み上げるものがあるのも周知のはず。それでも美術館の壁面であのボリュームを見るとまた格別。古びて少し退色もした、サービス版の小さなプリントの中に、凝縮された光と時間と事象の結晶をみる。カメラばあちゃんの目には、涙で曇って見えなかった風景たちも、写真にはしっかりと写っている。僕からすれば由縁なき土地のことではあるのだろうが、ありがとうしか言えないな。写真に残してくれてありがとうとしか。

展覧会は今週末の7月27日(日)まで、残り3日の開催です。未見の方は是非!

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