Days of Darkroom

展覧会などの予定が重なり、3月前半はひたすらに暗室内で過ごす日々だった。これだけ集中して暗室作業を行うのは本当に久し振りだ。10日間の作業で完成したプリントは全紙のバライタで160枚ほど。例によって高価なゴミ(ボツプリント)の山を築き上げ、クタクタになって帰宅してベットに入っても、夢の中でまで露光秒数をカウントし、フィルターのグレードの露光倍数を計算しているありさま。しかし今回必要なのは、かつてプリントしたことのあるカットばかりなので、新作ほどには苦労することも、途中で躓くこともなく作業は順調に進んだ。その中で、いまさらながらプリンティングデータの重要さに気付かされた。過去にプリントしたときに落書き程度に取っておいたデータだが、引き伸ばし機の出力側の露出、印画紙の感度、薬液のコンディションなどを揃えておくと、驚くほどにその再現性は高い。感材や薬液の価格も高騰し、かつてのように印画紙も無駄遣いできない。今後はより緻密なデータ収集を心がけよう。

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