Chrysochroa fulgidissima

講師を務める写真学校の屋上で、喫煙休憩中に大和玉虫(ヤマトタマムシ)を捕獲した。雀に啄まれそうになっているところを助けた形。自宅近所の井の頭公園や多摩川の河川敷などで飛来しているところは何度か見かけたことがあるし、亡骸や鞘羽も見つけたことはあるが、生きた玉虫を捕まえたのは小学生の時以来だと思う。いつ見てもホレボレする美しい色彩と光沢。暗室の授業中だったので、手元にあった「レンズクリーニングペーパー」のプラスチックケースに入れてしばらく鑑賞したり、学生たちに自慢したり。その後再び屋上につれてゆくと、しばらく僕の掌を歩き回ってから、市ヶ谷四番町の空高くに飛んでいった。水無月の、ちょっとだけ不思議な出来事。
ちなみに写真集『Tokyo Debugger』の小口の箔押しは、ヤマトタマムシの鞘羽の色彩と光沢感を再現しています。

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