Cairo 2023_4

Lecture:
今回のエジプト行きの目的は、2018年から参加している国際交流基金の海外巡回展「Tokyo Before/After」に関連するイベントの為。この展覧会は今まで世界各国の19都市を巡回していたのだが、去年7月に書いたクロアチアでの展示の記事の通り、出展者である自分にはあまり現地の情報が入ってこなかった。なので今年エジプトに巡回するということはなんとなく理解はしていたのだが、さして重要視していなかったのが実際のところだ。そんな折、エジプトから突然のメールが舞い込む。その内容をかいつまんで言うと、エジプトのカイロでの展示に合わせてレクチャーとワークショプを開催してほしいという依頼だった。先述通り、この企画展について実際に現地で閲覧することは今まで叶わなかったし、エジプトという国への興味もあったので、ふたつ返事で引き受ける。しかしアフリカ大陸も中東地域への旅も未経験だし、エジプトという国に対する知識や現地の写真事情の情報等も皆無。多少の不安もあったのだが、何度かメールやZoomでのオンライン打ち合わせを重ねるうちにイベントの内容自体は徐々に具体的になってきた。しかし現地入りの日程が近づくにつれ、また新しい事実が伝えられる。それはエジプトの法律の変更に伴う通関の問題で、展示予定の作品達は未だ空港内に留まっており、私の現地滞在中に展覧会の開催が間に合わないということだった。……はたして、展示も開催していないのに、極東の野良写真家のレクチャーやワークショップに興味を示してくれる人がどれほどいるのか?とにかく先方の希望としては、展示開催の如何に関わらずカイロに来てイベントを開催をして欲しいとのことだったので、成田空港からドバイ経由で19時間、カイロの地に降り立ったのでした。

本来は展覧会場であるモフタール美術館で開催予定だったが、展示が間に合わないので急遽国際交流基金のオフィスにて開催。
そのような事情で集客への不安があったが、当日の座席はほぼ満席。50名ほどの方々が参加してくれた。嬉しい!

レクチャー参加者はみな熱心で、質疑応答の時間では質問が途切れることなく、予定時間を延長して行った。

約二時間のレクチャーは盛況のうちに幕を閉じました。参加いただきましたみなさま、運営スタッフのみなさま、誠にありがとうございます。展示が開催された折には、またそちらも見ていただきたいです。

ひと仕事終えた後のビールがうまい!

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