村越としや × 有元伸也 対談『風景』はどこにある? 終了しました

TOTEM POLE PHOTO WORKSHOP 公開講座 vol.4 「村越としや × 有元伸也 対談『風景』はどこにある? -風景写真と肖像写真の差異について-」終了しました。参加いただきました皆様、誠にありがとうございます。
今回、ゲスト参加していただいた写真家の村越としや氏とは、2012年に東京国立近代美術館で開催された企画展「写真の現在4 そのときの光、そのさきの風」でご一緒した。その後も展覧会のオープニングや、ブックフェアなどでも度々顔を合わせていたのだが、お互いの作品について話す機会はあまりなかった。私より9歳年下の村越氏だが、氏が作家活動を初めてからの十数年間で出版した写真集は15冊にも及び、開催した写真展はグループ展を含めるとゆうに100回を超える。その活発な活動の根底にあるものを一度じっくりと聞いてみたかった。
今回開催している私の展覧会では、東京・多摩エリアの風景を撮影しているので、その制作過程で「風景写真」について考えることが多々あった。それで良い機会だと思い、福島の風景を撮り続けている村越氏に対談の依頼をしたのでした。
村越氏はあまり多弁な人ではないのだが、私からの他愛もない質問に対しても真摯に、そしてしっかりと自分の言葉で答えてくれた。その言葉の一つ一つから、氏の写真に対する深い造詣と、時代の空気や他者の言葉に惑わされない強固な意思を感じました。淡々と語る氏の姿は「写真の求道者」という印象でした。
現在も故郷福島県で展示を開催中であり、16冊目になる写真集を製作中の村越氏。今後も氏の活動と作品を見続けたいと思います。

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