“Tokyo Strut” Making Process, Part 1

Sequence:
昨年末から開始した新作写真集の制作が大詰めになってきたので、その制作プロセスを宣伝も兼ねて紹介してゆきます。まずはシーケンスを決定する過程。
毎回写真集を作る時は同じように、一辺60mmぐらいの小さなプリント(トランプと呼んでいる)を作って、そのプリントを実際に並べて順番や見開きの構成を詰めてゆく。時を変え、場所を変えながらも何度も繰り返し、徐々に完成に近づけてゆく根気のいる作業だ。学校の授業の空き教室や廊下のテーブル、また自宅でトランプを並べて、ある程度煮詰まったところで俯瞰画像を撮り、また違う場所と時間で続きを行う。まぁ、どの過程においても同じことが言えるが、これも決して正解のない作業なので、自分なりの解答を求めながら時間をかけてやるしかない。これは自作と真剣に向き合う貴重な時間とも言える。俯瞰画像の日付を改めて確認すると、約三ヶ月間かけてようやくシーケンスが決定したようだ。(その後もページ数変更などがあり、やり直すことになったのだが……)

有元伸也新作写真集「Tokyo Strut」は ZEN FOTO GALLERY より6月21日発売予定です。

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