A-darkroom

展示終了後もしばらくは、撮影仕事や入稿作業などで忙しく、なかなか時間が取れなかった。
そしてこの週末、ようやく念願の暗室籠もり。かなりじらされた感もあり、おかげで集中して充実の時間を過ごす事ができました。
久々に135のプリントなんかもして新鮮な気持ち。また135で撮ってみたくなった。
銀粒子って奇麗だな〜、と再確認。

とくあん

今年のフィルム、今年のうちに。

HC-110

長年愛用している現像液「Kodak HC-110」、ここしばらくヨ◯バシカメラの暗室用品売り場から姿を消している。店頭には「取り寄せ可能、納期2〜3ヶ月」との立て札もあるが、常用の現像液がそんな納期では心もとない。
それでNYのB&Hにて購入することになるのだが、いかんせん液体の重量物、数本だけの購入では送料がバカ高くなってしまう。なので友人の写真家とシェアする予定でまとめて20本を購入。これで送料を含めた一本あたりの単価はヨ◯バシカメラよりも安くなる算段なのだが、それでも送料が購入金額を上回ってしまうのです。もっと大人数でシェアしたほうがいいのかな?

そしてなによりも困るのが保管場所。とりあえず冷暗所といえば冷蔵庫ぐらいしか見当たらない訳なのだが、酔っ払った時の誤飲にはくれぐれも注意!

FUJI A450

これ以上、居間に引き伸ばし機をのさばらせておくわけにもいかないので、そのうちの一台、長年使用したFUJI A450を手放す事にした。
引き取り手は二十歳の写真学生。

BESELER 45MX
LUCKY 90M-D

そういえば僕がこの引き伸ばし機を譲り受けたのも二十歳の頃だった。写真学生時分、アシスタントをしていたカメラマンの事務所に置いてあったものだ。4×5インチのカメラでの撮影を始めたばかりの僕にとって、それは喉から手が出るほど欲しい機材だった。しかしその事務所には暗室もなく、当然使用している形跡もない。下心いっぱいに尋ねてみる。

「この引き伸ばし機、何かに使うんですか?」
「使わないよ。持って帰れるんならあげるよ。」

たったそれだけの短いやりとりで、この引き伸ばし機は僕のものとなった。しかし問題は持ち帰る方法。当時の僕は車も運転免許証も持っていなかった。(今もないが。)
結局、電車で持ち帰るしか方法が思い浮かばなかった。
巨大な引き伸ばし機を抱え上げた時の重量感、そのまま電車に乗った時の恥ずかしさ、そして自宅で4×5のプリントが出来る事に対する期待感、それらを今もよく憶えている。
以来20年近く、ブローニー以上のモノクロネガからのプリントの際にはこの引き伸ばし機を使ってきた。その間、何度かの引っ越しを行ったが、狭い部屋の真ん中にはいつもこの引き伸ばし機が鎮座していた。

引き取りに来た学生がタクシーを利用するというので、大通りまでの少しの距離、久しぶりに引き伸ばし機を抱えて運ぶ。その重量感に当時の思い出が呼び起こされる。
不要になった機材とはいえ付き合いが長いもので、いざ無くなってみると寂しいものです。
ともかく新しい所有者がこの引き伸ばし機を使って、僕より沢山のプリントを作り上げてくれる事を望んでいます。

BESELER 45MX

増え続ける引き伸ばし機。
圧迫される生活空間。

LUCKY 90M-D

印画紙というもの

次の展覧会のプリントをするため、印画紙を購入しに某カメラ量販店へ行く。
お目当ての印画紙の引換券を手にレジカウンターへ。何故かこの店舗では店頭に印画紙を置かず、バックヤードから商品を持ってくるシステムになっている。このシステムのおかげで、毎回チグハグな対応をされてしまうのだが。
今回も御多分に漏れず、待たされること10分。いったいどこまで取りにいっているのやら。ようやく店員さんが持ってきた印画紙をつぶさに見ると、そのパッケージに深い傷が入っていた。
こうなると中身が心配になってしまう。その旨を伝えると、店員さんはこうひとこと。

「開封して中身を確認されますか?」

このボケ、ツッコミ難し。
安心して購入できるプロフェッショナルな暗室関連用品店が近くに欲しいところです。

バライタ紙のフラットニング

下の記事の画像のように、僕はバライタ印画紙を吊り下げて自然乾燥しています。
網棚などで乾燥させるよりも少ないスペースでたくさんの印画紙を乾燥できるし、スクィーズの手間も省けるので便利。
しかし当然、乾燥完了後には激しくカーリングしてしまいます。
ドライマウントプレス機は所有していないので、それを使用しないでフラットニングを行います。
その手順は以下のようなもの。

① 浴室で乾燥しているので、カリカリに乾燥した後、閉め切った状態で温水シャワーを5分程行い浴室内に湯気を充満させる。
② 印画紙が程よく湿度を含み、柔らかくなった状態で取り込む。
③ 乳剤面同士を合わせて積み重ね、表面がくっつかないのを確認してから軽くプレスをかける。
④ ある程度の平面性が確保され、完全に乾燥したら印画紙のパッケージ(ILFORDの10枚入り)に戻す。
⑤ パッケージごと、押し入れの布団の下に入れる。
⑥ そのまま一週間ほど放置。

これで完成。ドライマウントプレスをかけるよりも真っ直ぐになるはずです。
しかしあくまでもオリジナル、自己責任でお試し下され。(殺菌の為にも、アーカイバル処理にはドライマウントプレス機による加熱をお勧めします。)

バライタ

今日は終日、自宅の暗室に籠る。
デジタル暗室、カラー暗室、色々あるけど、やっぱりモノクロバライタのプリント作業が一番好きだ。
黒の締まりや、中間調からハイライトへの美しいグラデーションはいわずもがな、ドライダウンやカーリングなど、手間が掛かるところもまた楽し。

暗室作業終了後のプールは、もはや恒例となりつつある。

ちなみにバライタとは硫酸バリウムのことです。

development

日々是写真。

LUCKY 90M-D

普段から物欲はあまりない方だと自覚している。
買い物するときなども〈欲しいもの〉と〈必要なもの〉を判断して、無駄な買い物などは極力しないように心掛けている。
しかしそんな性質の反動なのか、稀に突拍子ない買い物をしてしまうようだ。
今回衝動買いしてしまったのは引き伸ばし機。もちろん自宅の暗室には既に立派な引き伸ばし機が鎮座しているし、もう一台を置くスペースなどはどこにもない。そして珍しい個体などでも決してない。
カメラ機材ぐらいなら置き場所には困らないんだが、はっきり言ってこのでかさはとても邪魔だ。

しばらくは居間にて放置することとする。

WARMTONE

「ariphoto2008 vol.4」に向けてのプリント完成!

今回の展示は前回展との間隔も割合短く、その間も地方ロケがあったりで思うように撮影の時間が取れなかった。
縫うように時間を作っては街を歩いたが、それでも焦りは募るばかり、悶々とした日々を送っていました。

しかしひとたびプリントが終わると、今度はこの安堵がなんだかむずがゆいのです。

展示は来週の火曜日からです。

とくあん

「特別暗室」か「特殊暗室」の略かは知りませんが「特暗」といわれる、学内にある暗室の中のひとつ。
展示前になるといつも、この部屋に籠ってプリント作業をおこなう。
ロール紙対応の暗室で、全紙のバットが6枚並ぶ巨大なシンクがある。現像→停止→定着→予備水洗→QW→水洗と、一方向に作業がおこなえるのでとてもはかどります。
この土日で30カット完成。

ちなみに引き伸ばし機は6×6判の場合、画像右端の450M-D Classicを使用しております。

ILFORD

「イルフォードの印画紙なくなるみたいですよ。」ギャラリーメンバーの福山えみ嬢から聞いたのが月曜日のこと。
「へぇ、そうなんや。」と軽く受け流すわけにもいかず、軽くパニックになる。
あわてて輸入代理店の中外写真薬品のホームページを見るが、イルフォードのモノクロ製品を扱う〈ハーマンテクノロジー社〉に対する恨み節ともとれる文章のみで、いまひとつ状況がつかめない。わかったことは「これからイルフォード製品は扱いませんので後は勝手によろしく。」といったユーザー無視のノリであることと、現在店頭にあるもの以外は今後供給されるかどうか全く不明であるということ。

僕は学生時代からのイルフォード製品ユーザーであります。そして今年中にあと三、四回は展覧会をおこなう予定。
今出来ることは、とにかく店頭にある展示サイズの印画紙を掻き集めることだ。
そして四日が過ぎた本日までに、使用銘柄のMGW.1Kの全紙を190枚確保できた。これで年内はどうにか大丈夫だろうが、その後はどうなることやら。
4月からサイバーグラフィックス社が引き継いで販売するというが、現像液などの薬品は中外がライセンス生産していたと記憶する。いまだ予断は許さない状況です。

暗室の住人

例によって水洗中に更新。
ここのところ仕事撮影が多忙で、暗室に入るといっても納品用のRCプリントを焼く事がほとんどだった。
んで今日は久しぶりに集中して作品のプリントを自宅の暗室でおこなう。
嬉しい事に、某雑誌にて16ページの作品掲載が決まったからだ。
ギャラリーを始めてからというもの、現像したばかりのネガを展示用にいきなり全紙で焼いていたので、入稿できる大きさのプリントが手元にない。
そういった訳で全てリプリントしなければならないのです。

ヨドバシで大四ツのバライタ印画紙買い込んでいざ暗室へ。
やり始めるとこれがまた楽しい。仕事のプリントがつまんないという訳ではないが、やはり気合いの入り方が違ってくるのは否めない。展示用のプリントをした時のデータもあるので躓く事なくスムーズに進めることができる。
煙草も吸わずに作業に没頭して、8カットプリント終了。自画自賛だがどれもよい出来で満足。プリントテクニック上達したかも?

話は変わりますが、先日学校に行ったら出来上がったばかりの「ビジュアルアーツフォトアワード」受賞作の写真集を頂いた。
二冊とも装丁こそオーソドックスだが、中身は若い力のこもった力作。ちょっと嫉妬。

僕も写真集制作を見据えて、撮影やプリントをおこなわなければいけないな。

プリント中なんですが

先日帰京しました。
撮影仕事があると、当然の如く締め切りがある。

しかし僕は眠いんです。
瞼が重くてトーンが見えない。ミスプリント連発でちっとも進まない。
酒なんて飲んでくるんじゃなかった。
早く終わらせて酒飲んで寝たい。

偏愛かも

本日はビジュアルアーツにて体験入学の講座を受け持つ。
モノクロフィルムでの撮影からプリントまでを数時間でおこなうものなんですが、講座中にひとつ気付いた事がある。やっぱ俺、暗室作業大好きなんだなーって。
受講生や学生スタッフ達に、ずーっと暗室作業の魅力を喋り続けていたから。
平成元年生まれの受講生たちにとっては、さぞかし鬱陶しいオッサンだっただろうな。

ともあれ、久々に青空を見た爽快な一日でした。

思い出の現像タンク

ちょっとだけお酒飲んで帰宅。突如、急ぎの仕事のプリントがあるのを思い出す。
モノクロでブローニー2本だけ。まずはフィルム現像なんだが、いつも使っているJOBOのロータリーチューブを出す必要もなさそうだ。こいつはブローニーフィルム10本をモーターでグォングォンと回転させながら撹拌するスグレモノなんだが、今回はとりあえず少量なので小型の現像タンクでやることにした。学生時代に使っていたPATERSONの現像タンクを久々にとりだす。
当時はコイツを三本持っていて、薬液を移し変えながらかわるがわるタンクを振っていた。一瞬たりともタイマーから目が離せない。プラスチック製なので、現像中にタンクが割れてパニックになったこともあったな。今考えれば非効率なやり方だが、それでも精一杯のアイディアだった。沢山撮ったフィルムを現像処理するための。
あまりにも久しぶりすぎて、リールにフィルムを巻くのに多少手間取ったが現像開始。

最初の一分間は連続撹拌で、そのあとは50秒置いて10秒撹拌。
気泡を取るために、タンクの底部をたたきつけるのも忘れずに。
薬液の入れ替えはあくまでもスムーズに。

写真学校の教科書だなこれは。
しかしなつかしい・・・。あまりにも懐かしいこの感覚。実家の台所でオカンとアネキから、やれ「くさい!」やれ「じゃまだ!」など小言をいわれながら、ひたすらに現像していた学生時代を思い出す。
いまは同居人もなく、自分が使えるスペースも申し分ない。文句も言われなければ邪魔をされることもないので、手際よく現像終了。懐かしさにひたる間もなくあっけらかんと。

さ、プリントしよっ。

GOOD DAY!

「ちょう気持ちいい!」とはアテネオリンピックで金メダルを獲った時の北島康介選手のコメント。

先日はブログを更新しながらも愚痴っぽくなってしまいました。こんなことではイカンと思い直し、あれこれ考えて天気予報とも相談。さいわい月曜はギャラリーの休廊日。搬出入もないしワークショップも来週から。それではと、久々にプールに行くことにした。
強風のなか自転車とばして武蔵野市民プールへ。一時は毎日のように通っていたので要領よく受付通って更衣室へ。一気に着替えて準備体操しながらプールサイドまで。平日の昼間ということもあってガラガラだ。いつも泳いでいたターンコースには、僕の他には二人だけというほぼ貸し切りの状態。トプンと水に浸かると、程よく調節された水温と浮力が心地よい。
ブランクがあるのでフォームを確認しながらゆっくりと泳いだ。心の中で「ちょう気持ちいい!」を連呼しながら2000m。これで200円とは安過ぎる。
現代人においては日常生活だけでは関節の可動範囲も限られているし、普段使っていない筋肉も少なくいんだろう。久々に運動するとそのことがよくわかる。

心身ともにリフレッシュして帰宅。泳ぐ前と後とでは体重が500g減っていた。すなわちハラペコ。
高校生の時から使っている中華鍋を取り出して麻婆春雨。最近の定番料理なのです。

食後には、これまた久々に暗室作業。最近撮影した「オンナノコ」のプリントをする。
チェックランプを付けて、定着液に浮かぶプリントを見て大興奮!
街をフラフラして、オッチャンとかオカマとか娼婦とかに声かけて撮るのも好きなんだけど、やっぱ女の子も大好きだわー。

撮影から暗室へ

本日より展示の為のプリント開始。
朝から暗室にこもって露光、現像、停止、定着、水洗、乾燥をひたすらに繰り返す。
リプリントもあるだろうが、なんとか13cutほどプリントできた。
明日も続きのプリントするので、今日帰るすがら撮ったフイルム現像して早よ寝よ。

フィルム現像にはJOBOのプロセッサを使っています。
一度にブローニーフィルム10本を現像できるスグレモノ。

8/500

インドから帰ってきたばかりの後輩が、バケツ片手に我が家にやってきた。
渡航前にアパートを引き払った彼は現在家なき子だ。

「なんでバケツ?」

「いやぁ、いるかなと思って。」

彼は我が家の暗室を使いにきたのだが、フィルム現像にバケツは必要ない。
仮に必要だとしても、バケツくらい家にもある。
あいかわらず変なヤツだ。
なにはともあれ、三ヶ月間インドで撮影したフイルムのうち8/500本現像終了!
そして彼はバケツ片手に去っていった。

次は誰の暗室に出没するのかな?