関田晋也写真展「声を聴いて」
2018年1月16(火)〜1月21日(日)Open 12:00-19:00感じるということを忘れてはいけない。
忘れてしまったとき、それは人が人であることを辞めたとき。人の形をしたものだ。
私が写したこれらの写真は、日本のどこにでもあるような景色。
いつも通るような景色かもしれない。子どもの頃を思い出すような景色かもしれない。目にとめることもないつまらない景色かもしれない。この場所に立ち感じてほしい。内なる声に耳を傾けてほしい。
その声は真に求めていることであり。それを感じているということは、今を生きているということにつながる。
感じるということを忘れてはいけない。感じるということは生きることだ。profile
1988年 神奈川県生まれ
2018年 東京ビジュアルアーツ写真学科卒業見込み
明日からTOTEM POLE PHOTO GALLERYでは、私が講師を務める写真学校のゼミ生の個展を二会期に渡り開催いたします。まずは一人目、関田晋也くんの写真展「声を聴いて」。作者である関田くんは大変おとなしくて地味な青年ですが、その作品も一見地味で、よくみてみるとやはり地味。しかし表現者は破天荒でなければいけないとか、生活が荒れなければ良い作品ができないとか、そんなことはあるわけもなし。彼は地味ながら地道に、そして真摯に自作と向き合ってきました。授業中もそれ以外でも言葉は少なめ、たまに話しても声が小さく聞き取りにくい彼ですが、そんな彼だからこそ声なき声に耳を欹て、言葉以外の方法で言葉よりも強く対象を表そうと模索したのかもしれません。作品から立ち上がる〈静かな〉「声を聴いて」いただけましたら幸いです。
会期中、作者在廊して皆様のご来場をお待ちしております。若い写真家の成長のためにも、忌憚なき意見をお聞かせください。
※会期中の1月20日(土)18:00〜、展覧会を記念してパーティーを執り行います。どなたさまもご自由に参加ください。