BROMPTON M6R (Black Lacquer/Black Edition)

自動車運転免許証を持っていない僕にとって、自転車も立派な撮影機材の一つである。新宿に撮影に行くときも自転車を利用する事が多いし、写真学校への通勤や都内の展覧会巡りなどにも渋滞知らずで至極便利。ただ所有する “Colnago C40” はビンディングペダルなので自転車を降りてからの歩行には多少なりとも難があった。それで去年購入したのがフラットペダルで気軽に乗れる “CANNONDALE BAD BOY 1” だった。しかしBAD BOYはベルトドライブと内装変速、レフティフォークという特殊な仕様なので、前後輪ともに取り外しが困難で、輪行(自転車を電車に乗せての移動)するのは事実上不可能だ。奥多摩での撮影などの輪行時には今までC40を使っていたのだが、コロナ渦中にオーバーホールして以来、愛着がひとしおで小キズを付けるのにも憚られるようになってしまった。なのでこちらは最近はもっぱらサイクリングロードの往復のみに使用している。そもそもロードバイクでの輪行は時間や手間がかかるし、積載能力はほぼゼロに等しく、撮影機材を持ち運ぶのにもひと工夫が必要である。
とまあ前置きが長くなりましたが、上記の問題を解決する手段として、フォールディングバイクである “BROMPTON” を新たに導入しました。実用機材として使用するには趣味性の高い自転車だし、決して安くない買い物なので購入に至るまでは散々悩んだのだが、結果としてはとてもよい買い物だった。まず秀逸なのが評判通りの折りたたんだ時のサイズ感。縦横は60cm以内で、コレは大全紙の印画紙より少し大きいぐらいだ。奥行きも28cmと驚くほどコンパクトになる。食事の際に何度か店舗内に持ち込んだが、ちょっと大きな手荷物ぐらいの感覚なので違和感もなく、店員さんに咎められることなどもなかった。重量に関してはロードバイクとは比較にならないほどの増量になるが、そのコンパクトさと折りたたみやすさゆえに輪行は非常に容易。折りたたんで輪行袋に収納するまでに1〜2分もあれば完了する。肝心の走行性能の方はというと、先述の重量だし16インチの小径車なので全く期待していなかったのだが、良い意味で期待を裏切られた感じだ。鉄製フレームの柔軟性とアップライトなポジションが相まって長時間乗っても疲れないし、かなりワイドレシオのギア比は路面状況や傾斜をものともせず快適に走ってくれる。はっきりいってスピードこそは出せないが、カメラを持ってゆっくり走るにはとても適している。そして予想以上に使い勝手が好いのがBROMPTON独自のフロントキャリアシステム。専用のバックをワンタッチで付け外し出来るし、キャリアブロックがヘッドチューブに付いているので、かなりの重量の撮影機材を入れてもハンドリングは安定している。特にこの暑い季節、背中のリュックの蒸れから解放されるのは目からウロコの快適さだった。先週にテスト走行も兼ねて、奥多摩まで輪行して50km程度を撮影しながら走ってきました。このぐらいの距離なら全然問題なく走れるのですが、奥多摩の急な下り坂でスピードが乗るとちょっと怖かったです。

これで狭い部屋に自転車が三台になってしまったが、BROMPTONはほとんど場所を占領しないので問題ないです。

ブロンプトンジャパン公式サイト

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