TOTEM POLE PHOTO WORKSHOP 公開講座 vol.5「生き様としての写真、全身写真家 梁丞佑の数奇な人生」終了しました。参加いただきました皆様、薄謝にて長時間お付き合いいただいたヤンさん、誠にありがとうございます。
今回のスライドトークのタイトルは、小説家・井上光晴の晩年を追った原一男監督のドキュメンタリー映画『全身小説家』から拝借して付けたのですが、ヤンさんの作品を拝見しながらお話を聞くと、生活の全てを写真に掛ける姿勢はまさに「全身写真家」だと改めて思いました。学生時代、毎週金曜の授業が終わると新宿に出かけ、歌舞伎町の路上で寝泊まりしながら撮影をする。また撮影のために始めたテキ屋でのアルバイトでも、売上がトップになるまで撮影を開始しなかった。横浜寿町での撮影時も、その町の人々に自分の存在を認められるまでの3ヶ月間、カメラを向けることはなかった。〈種を蒔く〉作業に多くの時間を費やす制作姿勢は、やがて〈作品〉という大きな実を付けることとなる。ヤンさんは一つ一つのエピソードに冗談を交えながら楽しく話してくれましたが、その言葉の端々から撮影に掛ける執念や被写体に対する愛情、写真で身を立てる為のたゆまぬ努力が迫力を持って伝わってきました。若い受講生たちも体温が上がるような良い刺激を頂いたのではないでしょうか。イベントの終盤、参加者との質疑応答の中でヤンさんが語った言葉が特に印象深かったです。文言が正確ではないと思いますが、つまり以下のようなこと。
若い写真家は狂犬みたいなものだ、あっちこっちに噛みついていけ。たとえ戦いに敗れて傷ついたとしても、路地裏で傷を癒やし再び立ち上がればよい。
梁丞佑


