PhotoONE 2025_1

PhotoONE 2025; Book Fair:
5月8日から5月12日に開催されていた「PhotoONE 2025」に参加するため、TPPGメンバー有志と共に、7泊8日の日程で台湾・台北に行ってきました。2020年を最後に一旦休止していたこのイベント、今までの内容にフォトフェアを追加し、更に会場も崋山1914に変更して規模拡大での開催。2020年の開催時はコロナ禍のために日本から本を送っただけで訪台は叶わなかったので、2019年以来、実に6年ぶりの参加となりました。今回の会場である崋山1914は、昨年のTaipei Art Book Fairにゼミ生とともに参加していたため、その広さと施設内の充実度や集客の多さについては周知していた。同会場での「PhotoONE」がどのようなイベントになるのか?期待に胸を膨らませて、大量の荷物(ほとんど写真集)とともに羽田空港を発った。

会場となった「華山1914文化創意產業園區」は以前の記事でも紹介しましたが、元々は1914年に創業した日本酒の醸造所。広大な敷地に様々なイベントスペースやショップなどが立ち並び、台北芸術文化の発信地となっています。

フェア初日はVIP DAY。イベント関係者や招待客のみが入場でき、ディレクターの沈昭良さんが会場内を案内しています。TPPGブースに訪れたシカゴ現代写真美術館館長で、今回のポートフォリオレビューのレビュワーでもあるNatasha EGAN女史。

台湾の政治家・国会議員なども視察に訪れています。

今回の訪台で一番驚いたのは、TPPGメンバーの水島貴大の台湾華語の上達ぶり。現地の人からも台湾人と間違われるぐらい流暢な台湾華語で、来場者と障壁なくコミュニケーションしていました。

今回、初写真集となる「BEAM」を携えて参加したTPPGメンバーの坂本陽も負けじと積極的にコミュニケーションをはかる。「BAEM」は日本国内での販売前に、台北にて初お披露目です。

有元のポートフォリオレビューにも参加してくれた正野さんは、なんとオーストラリアからの訪台!彼は拙著「ariphoto selection」をvol.1からすべて2冊ずつ購入してくれています。今まではネットで注文を頂いてから郵送していましたが、今回は直接手渡しすることができました。

Tokyo Circulation」は残部希少な為、オリジナルプリントセットでの少部数のみの販売。早々に一部が売れて、このイベントでは残り一冊になりました。(今記事の最後にありますが、その後完売しました)ご購入頂いたのは、今回のポートフォリオレビューのレビュワーでもある黃世澤氏。

このカメラを見て、思わず私から話しかけた青年。私のHasselblad 903SWCとほぼ同じようなセットアップ。そのカメラで撮影した「Tokyo Strut」をお買い上げいただきました。

そのカメラで水島くんを撮影。スマートフォンで彼の作品を見せてもらいましたが、カッコいい写真がいっぱいありました。その中には日本・大阪で撮影した写真もあったので、再来日の際にはTPPGにも立ち寄ってくれるとのこと。

現在、私が担当している暗室実習のクラスの学生である黄さんの友人が「TIBET」を二冊購入してくれました。その黄さんが勧めてくれたらしい。黄さんありがとう!

ZEN FOTO GALLLERY のブースにはヤン太郎兄さんも参加。ヤンさんは新プロジェクトとして、台湾の若者を撮るための訪台でした。会場内にもモデル希望の若者が訪れていた。

坂本とPLACE Mから参加していた森本眞生さん。この二人は昨年の連州国際撮影年展で一緒になり、そこで意気投合したようでとても仲良し。このようなイベントでは数日間同じ会場にいて会話をしたり、食事を共にしたりするので、親密度が深まりますね。

同会場内では時間を分けてスライドトークも開催されています。TPPGからは中国語ネイティブの宛超凡が登壇してギャラリーやメンバーの作品について紹介してくれました。

宛くんは台北滞在中に市内を流れる淡水川の新作の撮影や、1839當代藝廊での個展開催、薄霧書店でのトークイベントなど大忙し。そして、どんなに疲れていても、夜は必ずBARで一杯飲んでからホテルに戻ってきました。彼にとってBARで過ごす時間は一日の疲れを取る癒やしだそうです。

スライドトークに参加していた Mashiこと浦芝眞史。彼は私が学んだ大阪ビジュアルアーツの後輩。台湾にて同性婚を果たして、現在は台北在住。日本では同性婚はおろか夫婦別姓の議論も進まないし、どうにも保守的だなと再認識。Mashiおめでとうございます!

Book Fair 四日目、「Tokyo Circulation」のサンプル本を熱心に見ていてくれた3人組。今回持ち込んだのは二冊だけだったので残りは一冊しかない。しかしこの方々、一人一冊購入したいとのことでしばらく交渉。台湾に発送しての販売は難しいとの旨を伝えると、日本の住所への発送を提案された(それが私の自宅の近くだった!)。自宅に保管している残部についてを熟考した上で、二冊を販売させていただくことにした。本が売れるのは嬉しいですが、在庫がなくなってしまうのは悲しいしとても複雑な感情です。「Tokyo Circulation(Silver)」は本気の終売!もうこれ以上は売らないです。Black Coverはあと1,2冊売ることができるかな?

後日、写真集発送後にメールでやり取りしていると、この御三方、吳文波さん、劉碧玲さん、許純瑜さんは、台北で「晗光行(WHITECROW)攝影藝廊 / 工作室」というPlatinum Printの工房とギャラリーを運営するグループでした。次回の訪台の際に訪れたい場所がまた一つ増えました。

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